Q. | 光造形というのはどういうものですか? |
A. | 光造形とは、キャドといわれる立体デザインシステムを使ってコンピュータ上で3Dのデータを入力し、
そのデータ通りに樹脂積層の中に紫外線レーザーを照射して 形状を作っていく造形技術です。
今までは木型という表面だけの物を木などから削りだして作ったんですが、キャドでデータ入力してやれば裏表両方とも形状ができた物をつくれます。 |
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Q. | レーザーは削るものではないんですか? |
A. | いえ光造形の場合には違うんです。液体に紫外線を照射するそこだけが固まるんです。 |
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Q. | 固まったあとで磨いたり削ったりする必要はあるんですか? |
A. | 若干の等高線みたいな段差が出るんですが、仕上げたり、表面コーディングをしてなくしていきます。 |
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Q. | 光造形はマシンで光を当てるということですけれど、どういう素材にあてるんですか?樹脂は? |
A. | 紫外線硬化樹脂です。 |
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Q. | 光造形でできあがった造形物の特徴は? |
A. | できた物に関しては、表裏の形状ができてるというこです。
キャドで入力したデータやいただいたデータ通りの物ができます。いままでの木型では表側しかできなかった物が、ほぼ同じ形でできますので、
厚みもデータ通りにとれますし、実際にはめて検証ができます。 |
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Q. | 他に光造形のメリットはなんですか? |
A. | やはり、裏表が量産と全く同じ物を短期間でできるということですね。データがあれば最短で3日あればできます。 |
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Q. | プロトタイプ・モデリング・サーブ(旧社名:朝霞工房)
で光造形のモデルをお願いする場合にはどれくらいの大きさの物ができるんですか? |
A. | 基本的にはだいたい50cmくらいの大きさのものであればできますね。
光造型機の大きさの制限がありますので、分割してセットして突き合わせという形になります。 |
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Q. | 基本的には一点物の場合に光造形が向いているということでしょうか? |
A. | 耐久性を必要としないとか、形状を見るのであればこれが向いているっていうことです。
そのほかには複製のためのマスターとしても向いています。 |
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Q. | 光造形でマスターモデルを作った場合、
そのモデルを複製するための型はどういうもので取るんですか? |
A. | 光造形の場合はシリコン型が多いですね。FRP型も取れます。そして、
取った型で真空注型して複数作ることになるわけですね。 |
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Q. | 光造形の場合、実際に一点ものの注文は多いんですか? |
A. | 現状ですと注型のマスターモデルというのが多いですね。 |
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Q. | 光造形にどういう機械を使うんですか? |
A. | 光造型機といわれているものです。紫外線硬化樹脂をためておく樹脂漕とレーザー漕と、
ソリッドデータつまり3Dデータが必要になってくるのですけれど、それを操作する機械がひとつのセットになっています。それから紫外線を嫌うということで、
暗室が必要になります。また、液を並々にしたところに上からレーザーを当てるので一切の振動を嫌うんですね。振動があるところでは振動の形になってしまうんです。
震度1の地震でも機械が止まってしまうというくらいデリケートな機械です。ですから、振動のない場所に暗室をおき、その中に機械を置くことが必要です。 |
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