Q. | NCとは何なんでしょう? |
A. | 要は切削用の工作機械です。弊社にあるのは実際にはマシニングといわれているものなのですけれど、
キャドで作った3Dデータを読み込み、プラグラムを作り、ドリルのような刃物で、
定盤と呼ばれるテーブルの上に載せた素材を三次元的に加工して木型というものを削る機械です。木は木目があって削れないのですけれど、代替木材、
モデルブロックやケミカルウッドなどを削りますね。当然発泡ウレタンなども削りますし、刃物を替えればクレイモデルも削れます。
基本的にはマスターモデルとして複製の原型になります。あとは材料を直接削りだして、いろいろな形のものを製作することも可能です。
PP樹脂やABS樹脂などを直接削って実際のモデルを作ったり、それをマスターモデルにして注型のマスターにしたり、FRPのマスターにしたりします。 |
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Q. | プロトタイプ・モデリング・サーブ(旧社名:朝霞工房)ではデータは支給なんですか? |
A. | 基本的には支給が多いんですが、二次元の図面や、
一般的な紙の図面などをいただいてそこから3Dを構築してNC機械にかけるということもできます。 |
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Q. | CADのマシンもあるということですね。
このまま削って欲しいということで製品をもらった場合にも、削れるんですか? |
A. | 測定作業が入ります。NCマシンには全てキャドデータが必要なので、
現物をいただいた場合には三次元測定器で測定してポイントを取って、三次元化して、それをNCデータに流して削り込む。ところが若干測定誤差がでますので、
微妙な寸法誤差がでます。それは光造形をやるときも同じです。オリジナルのものをもらって測定してキャドでデータを作って、削ります。 |
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Q. | FRPの場合はどうですか? |
A. | FRPが多少汚れてもかまわないということでしたら、
極力汚れや破損はないようにするのが前提になっているのですけれど、そのままその上に貼ります。その上に直接型を取ります。 |
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Q. | 汚さないで欲しいという場合はどうするんですか? |
A. | 簡単な形状であれば測定してマスターモデルを削りあげるのですけれど、うまくマスキングをして、
型を取るというケースが多いですね。マスクをかけると若干形状がだれるのであまりしないほうがいいのですが。 |
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Q. | ではキャティアにすることは可能なんですね。
グレードとスペースEというのは違うものなんですか? |
A. | キャドという一つの枠に入れればすべて同じ作業をするものなんですが、中身は全然違うんですね。
難しい話はCAD担当の者が詳しいのですけれど。 |
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Q. | そうすると性能面は変わらないんですね。 |
A. | ほぼ変わらないですね。 |
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Q. | でも、実務レベルでは関係ないですよね。
モデルを作る上ではキャティアもグレードも関係ないということですか? |
A. | はい。弊社のお客様がキャティアをつかっているケースが90パーセント以上でして、
キャドを入れてから5年くらいたっていますが、キャティアのデータをいただいても今のところ問題は発生していないですね。 |
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Q. | もちろん塗装はなしですよね。 |
A. | そうですね。
基本的にはマスターモデルというのは削った刃物が当たったところが品物のデータ数値なので、それに表面に一皮まくというようなことはあまりしないですね。 |
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